シャドームーンについて考える

　レンジャーズストライクに限らず、高性能なカードでレアリティも高いカードは、値段が高騰するものだ。今回は、ライダーEXP vol.4で２ｎｄが発表された、シャドームーンについて考察する。
　ライダーEXP vol.1ではＳＣであったSK-001 シャドームーンは、５パワーでＢＰ５０００、ＳＰ１持ちという高性能、さらにＲＣ能力でＳビークルを捨て札にし、ビークルがユニットにライドされていればそのユニットも撃破するという破格の性能であった。必要パワー５でＳＰ１持ちというのはそれだけでデッキに採用される価値がある。ＤＡを含むデッキではどんなデッキにも入る可能性がある程の性能であったため、このカードの値段は一時期高騰していた。この点では、同じく必要パワー５のＳＰ１持ちでありながらレアリティがＮであったRS-115 魔導騎士ウルザードと対照的である。
　これに対し、ライダーEXP vol.4で発表されたRK-269 シャドームーン（２ｎｄ）は、敵軍バトルエリアにユニットがあるときはストライクできなくなる為、常にストライクできるライダーEXP vol.1とくらべて性能が劣化しているとみられる向きもあるだろう。ここは見方を変えて、RK-269 シャドームーンの能力である【シャドーセイバー】に着目してみたい。
　【シャドーセイバー】を発動するという事は、バトルに既に１度は勝利していて、追加のアタック又はストライクが出来る状態であるという事だ。複数回のバトル勝利が有利に働くカードを考えると、ライダーEXP vol.2でうってつけのカードが２種類ある。それは、RK-081 ゲゲルとRK-087 ゼクトマイザーである。
　ゼクトマイザーで相手のＳユニットをバトルエリアにおびき出し、ユニットを撃破する事でゲゲルの上のカードを増やす事が可能だ。【シャドーセイバー】はプレイング次第ではバトルに２度勝利できる為、この２種類のカードとは相性が非常に良い。ゲゲルをまだ使ったことのない方は、ゲゲルの上に１０枚カードを積むのを目標にしてもよいだろう。
　また、以上はライダー単のデッキの話だが、混合デッキではさらにこの能力は使い勝手を増す。【シャドーセイバー】はＲＣ能力ではない為、RS-492 炎の騎馬やRS-527 バルジオンとの相性は最高。ゲゲルの上にカードを積むプレイングを併用すれば、RS-409 冥府神スレイプニルやRS-417 冥府神サイクロプスとの組み合わせも面白そうだ。
　敵軍バトルエリアにユニットがあるときはストライクできなくなるデメリットも、RK-055 仮面ライダーパンチホッパーと併用すれば軽減は可能だ。総じてシャドームーン（２ｎｄ）も高性能のカードという事が出来る。レアリティがＳＲなので集めるのが大変だが、それだけの価値はあると思われるので、まだライダーEXP vol.4を予約していない方はこのカードを機会に検討してみてほしい。

タグ：レンジャーズストライク シャドームーン