ファイヤーについて考える

　レンストのＥＴのカテゴリには、捨て札を操作する能力を持つカードが時折登場する。今回は、その中から、レンストＸＧに収録されているカードのうちの一枚を紹介する。
　ファイヤーはＥＴのＳＲのカードで、必要パワーは３。ＢＰ３０００とＮＣ５でストライク出来る【警視庁特別救急警察隊】の能力を持つ。ただし、この【警視庁特別救急警察隊】はウォルターまたはバイクルからコンビネーションする場合、ナンバーに関係なく発動するので、ストライクの打点を増やすのにも向いている能力だ。
　【警視庁特別救急警察隊】の能力はそれだけではない。能力を発動すると、自軍捨て札から「特徴：警察」を持たないＳユニットのカードを１枚選び、自軍コマンドゾーンに置いてもよく、置けない場合は手札に加える能力を併せ持つ。
　ＥＴのカテゴリを含むデッキなら、デッキの構成次第でコマンドゾーンのカードを５枚にすることはさして難しい事ではない。コマンドゾーンに５枚ある場合はそれ以上コマンドゾーンにはカードを置けない為、【警視庁特別救急警察隊】を発動すると即座に「特徴：警察」を持たないＳユニットのカードを手札に加えられる事になる。
　また、コマンドゾーンに「特徴：警察」を持たないＳユニットのカードを置いた場合でも、別の回収手段がある。これはバイクルやロボコンにも言える事だが、能力を発動した場合、カードはコマンドゾーンにホールド状態で置かれる。よって、あらかじめアドベンチャーを配置しておけば、ターン終了時にはホールド状態でコマンドゾーンに置かれているカードを手札に回収出来る事になる。
　カードを手札に加える能力と同様、捨て札からカードを回収する能力も一般にＴＣＧでは重要な意味を持つ。レンストの場合、捨て札からＳユニットのカードを回収出来る事で、特定のＳユニットの組み合わせに依存するデッキ（ゴレンジャーデッキやジャッカー電撃隊デッキがこれに当たる）の成功率を高める事が可能だ。機会があればこの種のデッキも紹介させていただくので、その時をお待ちいただきたい。

タグ：レンジャーズストライク クロスギャザー ファイヤー